いつもお世話になっております。
studio firmusの山本です。
さて、この記事では『姿勢』についてお伝えしていきます。
猫背や外反母趾など姿勢の崩れは、トレーニングフォームを不安定にし、運動の効果をでづらくしたり、
ケガの危険性や身体の様々な不調につながっているんですね。
運動の効果を体感するため、身体の不調を改善するためにも、ぜひ『姿勢』に目を向けてみてください!!
1,気づきにくい「姿勢の崩れ」とは?
実はいろいろなタイプの姿勢の崩れが存在します。
中には、自分では姿勢の崩れだと思っていないものもあるかもしれません。
それほど姿勢は自分にとっては『当たり前』で『普通』なものです。
さらに、姿勢の崩れは単純に分類しきれるものでもありません。
なぜなら、いくつかの姿勢の崩れが同時に起きていることが多いからです。
ここでは自分では見落としやすい「これって姿勢の崩れだったんだ~」というものをいくつか紹介いたします。
①外反母趾
足の親指が外側に過剰に向いてしまっている状態です。
足をつくだけでも痛みを感じる方もいらっしゃり、症状がひどい方は手術で骨を削ることもあります。
踵の高い靴を履く習慣がある方や、つま先の細い靴を履く習慣のある方は注意されてください。
※クライアントさんの外反母趾。以前はもっと親指が内側へ💦
②偏平足&甲高
土踏まずが低い、もしくは高すぎる状態です。
脚の過剰な疲れや、足裏の痛みを感じやすい肩が多いと思います。
土踏まずで歩行や運動時の衝撃を吸収できないので、関節や筋肉の痛みが起こりがちです。
(また①の外反母趾もそうですが、)多くの場合、足の指や足首が適切な方向に曲げ伸ばしできないので、
重心の位置が安定せず、バランスが取れずにふらついてしまったり、
太ももの前だけ、外側だけ、など運動で偏った刺激が入ってしまいがちになります。
それにより「脚のむくみを解消したい」「脚のラインをスッキリさせたい」
などといった運動目的が達成されないばかりか、運動によって悩みが助長されてしまう危険性もあるので注意が必要です。
※甲高のクライアントさん。この方も徐々に改善してきています。
③肋骨の開き具合
左右の肋骨で「みぞおち」が形成されます。
そのみぞおちにも適切な角度があり、それが肋骨の開き具合・閉じ具合の一つの目安になっていることをご存じですか?
左右の肋骨により、みぞおちは約90度に開いていなければなりません。
それより開きすぎていても、閉じすぎていても肋骨の動きが硬くなっている可能性があります。
すると呼吸が上手に行えず、思っている以上に酸素運搬が非効率であったり、
肩甲骨や鎖骨・肩などの動きも悪くなってしまうんです。
いろいろなトレーニング種目で『胸を開きましょう』『胸を張りましょう』『肩甲骨を寄せましょう』など
ポイントがありますが、肋骨の動きが悪いとそれらすべてができません。
運動の効果が出づらいだけでなく、肩こりや首コリの原因であることもあります。
また、ウエストが太くなりやすく、腰痛の原因にもなったりなど、
お腹・骨盤周りや下半身にまで影響を及ぼしているのです。
肋骨の位置や肋骨の動きはしっかり身に着けておきたいですね^^
④反り腰
これは上記の中では一番分かりやすいかと思います。
しかし、単に骨盤や背骨を反ってしまっている状態だけとは限りません。
③でも触れた『肋骨』との位置関係が重要です。
骨盤よりも肋骨が前方に出てしまっている場合、自分ではそんな気がなくとも、
常に腰を反っている状態になってしまっています。
すると特に筋力トレーニングなどで、過剰な負荷が腰にかかってしまい、腰痛を引き起こしてしまっていることも💦
さらに、胸を張っているつもりが肋骨を前に出してごまかしているだけで、
適切なトレーニングフォームをとれていないこともしばしばあります。
肋骨と骨盤の位置をシッカリそろえることは、かなり重要なポイントですよ!!
2,『姿勢が崩れている』とは具体的にどういうことか?
ヒトには正しい骨格配列というものがあり、骨の位置や関節の位置がある程度決まっています。
医療関係者や運動指導者が言う『姿勢がいい』『姿勢が悪い、崩れている』は
この正しい骨格配列から、何かしらがずれてしまっている状態です。
上記にあげたとおり、『骨や関節の位置がずれている状態』になります。
骨そのものがすでに変形している場合もありますし、
筋力や柔軟性の差により、筋肉の長さが変わってしまい、骨の位置がずれてしまっているだけの場合もあります。
どちらにしても、骨や関節の変形、筋肉の長さが異なることで、
関節の動く範囲や可動性など関節や骨の問題、
筋肉のコリや柔軟性のさらなる低下など、筋肉の問題が起こってしまいがちです。
また姿勢の崩れが長期間に渡ればわたるほど、
それらに加えて重心の位置の変化やバランス感覚の低下、自律神経系の働きの低下など、
身体全体の問題に発展してしまいます。
これらは『ニワトリが先か、卵が先か』ではありませんが、
姿勢が崩れたから筋肉の長さが変わり、筋力や柔軟性が低下している、のか
筋力や柔軟性が低下したから筋肉の長さが変わり、骨の位置がずれて姿勢が崩れた、のかは
正直に言ってわかりません。
ですが、筋肉の筋力や柔軟性を高めることや、筋肉の長さを整えることで、
姿勢が改善したり関節を動かしやすくできるのは間違いありません。
その状態でトレーニングを行ったほうが、
ケガは起こりにくいですし、運動効果も出やすいのは明確な事実なんです!!
3,どのようにして姿勢の崩れを改善するのか
まずは自分の姿勢の崩れの原因がどこにあるのかを知ることです。
それによって、どこの何をどのように改善しなければならないのかが見えてきます。
いろいろな姿勢改善方法があるとは思いますが、
実際に僕がクライアントの方をサポートさせていただいてるときは、
姿勢や動作をチェックしながら、何が原因で姿勢が崩れているのかを調べていきます。
姿勢を前や横から診断し、
関節がいろいろな方向へ適切に動かせているのかどうかをチェック。
動かせていないのなら、その関節を動かせるようにストレッチや筋力トレーニングなどを行い、
ご自身で適切に関節を動かせるように練習していきます。
個人的には『姿勢をよくするには○○運動法』という一律なものは存在しないと思っています。
ヒトの姿勢の崩れはいろいろなパターンがありますし、
姿勢が崩れている原因はどの関節の、どんな動きにあるのか、が重要と考えるからです。
例えば同じ反り腰のタイプの方であっても、
背骨が上手に動いていない方、
股関節が上手に動かせない方、
足首が上手に動かせない方など、実はその方その方で原因は全く違います。
だから通り一遍の改善方法で、みなさん一律に反り腰が良くなることはありません。
先にお伝えしたように、姿勢の崩れの要因の一つは筋力や柔軟性の低下によって、
関節を適切に動かせていないことにあります。
実際に、足の指を動かしただけで腰の丸まりが改善する方や、
股関節をある方向にストレッチして動かしやすくするだけで、腰の過剰な反りが改善する方がいらっしゃいます。
その方々は姿勢を崩している原因が、
足の指の動きだったり、股関節の動きだったわけですね(#^.^#)
身体のどこの関節(部分)を動かすのか、それが姿勢改善の超重要なポイントです!!
4,終わりに
運動しているのに、なかなか効果を感じられない、という方は、
まず姿勢の改善から見直してみましょう!
それだけでも驚くほど身体が変わりますよ~
繰り返しになりますが、姿勢が変わるということは
筋力や柔軟性が変わることでもあり、
重心の位置やバランス感覚までも変えることができます!
それがより安全で効果的な運動のフォームを作り上げていきますよ( `ー´)ノ
なかなか身体が変化しないな~、と感じている方はまず姿勢をチェックしてみてくださいね!
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